東京工業大学 ロボット技術研究会

東京工業大学の公認サークル「ロボット技術研究会」のブログです。 当サークルの日々の活動の様子を皆さんにお伝えしていきます。たくさんの人に気軽に読んでもらえると嬉しいです。
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2015年06月

「ロボット技術研究会」通称「ロ技研」は、その名前の通りロボットの制作や研究はもとより、電子工作や機械工作、プログラミングなどの幅広い分野にわたるものつくり活動を行っています。

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たのしいロボット帝国進捗報告

こんにちは、ロボット技術研究会の高田と申します。
「たのしいロボット帝国」の進捗報告をさせていただきます。

こちらはライントレーサーです。部内でのミニコンにむけて作っていきたいです。
写真 2015-06-18 19 12 21
 
使っているマイコンはAVR atmega168Pで去年、一昨年のマイコン講習会で使われていたものです。
マイコン部分は取り外しができるようにしており、その他の回路に取り付けたり、
ピンソケットからジャンパ線で回路を拡張できたりします。
後ろ側についてるロータリーエンコーダは使ってません。
写真 2015-05-08 1 03 28
写真 2015-05-08 1 02 59
 

つぎに倒立振子です。回転するアームの上に倒立振子がついてるタイプです。
モータは部室のジャンクにあったダイセンモータですが、加速がいまいちでした。
制御面もまだまだなのでこれからですね。
写真 2015-06-11 20 00 06

こちらは「ものつくり教育研究支援センター」所有の二足歩行ロボットです。
ヴィストン株式会社から販売されている市販品です。
写真 2015-06-16 18 25 46
写真 2015-06-16 18 22 27
 
通常、貸出等は行われておりませんが、許可を得てお借りしました。
付属ソフトウェアにより、すぐにモーション作成が可能です。
現在、動作確認中です。
近いうちに、ロボット技術研究会の部員であれば、モーション作成をできるようにします。
二足歩行ロボットの製作やROBO-ONEに興味があるという人は是非どうぞ。
もちろん、機体の自作を目標としていますので、シリアルサーボの操作も習得中です。
使っているのはRS304MDです。
写真 2015-05-30 15 53 37
 以上です。たのしいロボット帝国をよろしくお願いします。

メダカ水槽の照明の自作

こんにちは。
椋けり(@kerikun11)です。 
みなさん、進捗いかがですか?
僕は、ぼちぼちです。
 
今回紹介するのは、
メダカの水槽の照明です。 

高校時代の親友の刺激を受け、
5月ごろからメダカを飼い始めました。 
生き物を飼うと、実に癒されます~
IMG_0529

水槽には水草があるので、
程よく光を当てなければなりません。
普通のLEDライトで照らしてもよいのですが、
ここはロ技研民として、自分で照明を作ることにしました。 

ところで、皆さんが帰宅する時間は何時ごろですか? 
帰宅するころには暗くなってますよね? 
朝、家を出るときに照明をつけて置くと、帰ってきても点きっぱなしです。
それでは、メダカの時間感覚が狂ってしまい、かわいそう 
ということで、マイコンで明るさを自動制御することにします。 

さらに、こんなことで電気を無駄使いしていると、親に叱られるので、
電力源はソーラーにします。
とても運がいいことに、僕の家には自作の100W級ソーラーシステム(←リンク)があります。
これを電力源に使います 
IMG_1703

メダカのことを英語でkillifishと言います。
なので、今回の工作の名前は killifish light としました。

killifish light のポイント
1.時間に合わせて明るさが自動で変わる。
2.ソーラーを電力源にする。
3.電子工作を楽しむ。

です。

マイコンは、いつも使っているPICマイコンにしました。
PIC18F27J53です。↓秋月URL
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-05847/
このPICはPICの中でもかなりハイスペックです。内蔵モジュールも多く、とても便利に使えます。
そのなかでも、今回の目玉は、RTCC(リアルタイムクロック&カレンダー)モジュールです。
クロックを取り付けるだけで自動で時計のカウントをしてくれます。
これをもとに、水槽の照明の明るさを制御します。 

LEDは秋月電子のパワーLEDを使いました。
I-07750
常用の1W白色パワーLEDを12個と
装飾用として赤、緑、青の1WパワーLEDをそれそれ6個ずつ用意しました。
LEDは全部で30個ですLED好きにはたまらないですね

それらを放熱用のアルミ板にのせて、LEDを取り付けました。
けっこう熱が出ます
IMG_0562
IMG_0563

次に基板を作ります。
今回はユニバーサル基板で作りました。
部品も少ないので2時間くらいでできました。こんな感じです。

IMG_0564

写真左が電源ケーブル、右がLEDのケーブルです。
上の青くて丸いものは半固定抵抗です。つまみを回して明るさを変える機能も付けました。
右下のコネクタは、シリアル通信UARTの端子です。PCと接続できます。

IMG_0567

 今回は、ソフトウェアも気合を入れて作りました
シリアル通信UARTによってPCから様々な機能を設定できるようにしました。
IMG_0568

USB⇔シリアル変換器
IMG_0570

ターミナルを操作しているようなイメージです。
コマンドを入力してENTERを押すと、レスポンスが返ってきます。
PC側ではTera Termでシリアル通信をします。
まず、PCで「help」と入力するとメニューが現れます。help2

メニューにあるように「t」と入力すると現在時刻が表示されます。
t

「adjust_the_time(at)」コマンドを用いて時計合わせをします。
「at y 15」と入力すると、年が2015年になります。
aty

同様に「at M 6」と入力すると、月が6月になります。
続けて、日、時、分、秒を設定して、時計合わせ完了です。
ats

一度設定してしまえば、もう設定はいりません。
見てわかるように、曜日も表示されます。

「set sync」と入力すると、時間同期モードになり、
昼間は明るく、夕方には徐々に暗くなり、夜は消灯というように、
照明を自動制御をしてくれます。
setsync

こんな感じです。
IMG_0572

ここまでで、一応、目的の機能はできました。


ここからは、フルカラーLEDで遊びます。
白色LEDのほかに光の三原色のLEDも付けたので、それを使います。
シリアル通信でコマンドを送るとその通りに色が変わります~

まずは、「pwm clear」コマンドで全部のLEDを消灯します。
pwmclear
IMG_0571

次に「pwm R 100」などと色と、パーセンテージを入力するとその明るさで光ります。
pwmr
IMG_0573


緑色
pwmg
IMG_0579


青色
pwmb
IMG_0580


赤+青=マゼンタ
pwmrb
IMG_0577


赤+緑=イエロー
pwmrg
IMG_0574


緑+青=シアン
pwmgb
IMG_0576


最後に全色をつけてみました。
写真ではなんだか赤っぽいですが、直接目で見るとけっこういい感じです。
pwmrgb
IMG_0575


PCがなくても基板の上の半固定抵抗を回すことで明るさを細かく変えることができます。
また、タクトスイッチで時間同期の設定やLEDのオンオフ設定ができます。
IMG_0564



まとめ 
 メダカの照明というのをきっかけに、電子工作を繰り広げました。作っていてとても楽しいですw
しかも、これはソーラーの電力で動いているので、どれだけLEDを光らせても電気代は0円です
これほど素晴らしいことはほかにありますかね??
電子工作ってなんでこんなに楽しいんだろう
メダカちゃんたちも元気いっぱいです
IMG_0534


 
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